マイクロソフトの田中達彦です。
本連載では、「今日の運勢」というWindowsストア アプリの開発元に情報をいただき、このアプリがいかにして作られたかを解説します。
Windows 8用のWindowsストア アプリを作るには、Visual Studio 2012という開発ツールを使います。
「今日の運勢」は、Visual Studio 2012のGridアプリケーションのプロジェクトに機能を追加したアプリです。
第1回は、このアプリがどのように開発されたかを説明するための事前準備として、開発環境の構築を説明します。
Windowsストア アプリを開発するための開発言語としては、C#、Visual Basic、JavaScript、C++のどれかを選択します。本連載では、C#を使用しています。
[環境の構築]
Windowsストア アプリを作るには、Windows 8の環境とVisual Studio 2012が必要です。
これらのソフトウェアは、MSDNサブスクリプションの会員向けには既に提供が始まっています。
MSDNサブスクリプション : http://msdn.microsoft.com/ja-jp/subscriptions/
MSDNサブスクリプションの会員でない方は、評価版などをダウンロードして環境を構築できます。
Windows 8 評価版 : http://msdn.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/jj554510.aspx
Visual Studio Ultimate 2012 評価版 : http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30678
Language Pack : http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30681
※ 英語版のVisual Studioをインストールしているときは、上記のLanguage Packをインストールしたあと、Visual Studioのメニューの[TOOLS]-[Options]を選択し、左ペインのEnvironmentの中にあるInternational Settingsを選択し、右ペインのLanguageの部分で日本語を選択します。
[Visual Studio 2012について]
Visual Studio 2012は、従来のデスクトップ アプリケーションのほかにWindowsストア アプリを作ることができます。
作成できるWindowsストア アプリの種類は、下図のとおりです。
「今日の運勢」は、この中のグリッド アプリケーションのプロジェクトを元に作られています。
グリッド アプリケーションは、Windowsストア アプリの標準的なアプリの形態で、ハブと呼ばれるトップページ、スポークまたはセクションと呼ばれる各グループの詳細ページ、そして各アイテムの詳細ページの3階層で構成されています。
ハブに表示されているグループ名をクリックするとセクションに飛び、アイテムをクリックするとアイテムの詳細ページに飛びます。
戻るボタンで前のページに戻ります。
ハブ
セクション
詳細
[今日の運勢について]
今日の運勢というアプリは、星座と血液型を選択するだけで、今日の運勢を表示させるというものです。
http://apps.microsoft.com/webpdp/app/9c64f62b-2371-4284-a8e2-4ff070187aa7
星座の選択
血液型の選択
結果の表示
星座の画像データや背景は、Windowsアプリ アートギャラリーのものを使用しています。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/hh544699
次回以降は、グリッドアプリケーションのプロジェクトにどのように機能を追加しているのかを説明します。
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Windowsストア アプリの作り方解説 今日の運勢編 第1回 ~開発のための環境構築~
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